蔵六ブログ
2021.10.01
落款印とは?
落款印(らっかんいん)は、 その中で「姓名印(氏名印)」のみで押印するときは「姓と名」の印、白文(文字部分を刻し押印時に文字が白く浮き出る印)を押印するのが落款印の基本です。 |
刻に当たり、印面全体の「篆刻」としての、そして「刻者感覚」としての布字=印面への配字等々の調整のため印稿=印字原稿の最後に「印」、「之印」の文字を追加刻することもあります。 |
「落款」は、「落成款識(らくせいかんし)」の略で、作品を作成した作家=刻者の署名・押印をあらわし、落款の要所(多くは作品左下部)に押印する「落款印」はその個所への「押印」を指します。 |
落款印には、主として「白印(白文)」「朱印(朱文)」の二印があり、押印が印一つのときは「白印」「朱印」どちらを押印しても可。 |
落款印素材の多くは中国産の自然石で「印材」と表現されます。 |
落款印を含み篆刻の印は、中国古字「篆書体」が主として用いられ、そして「篆書体」にはいろいろな基本字形≒字体があります。 |
付字 : 作品製作にかかる刻者感性により印面に配置される「文字」のバランス等々をまとめる作業を言い、これら全体を「印稿」と言います。 |
「かな」や「カタカナ」ではなく漢字であっても字体の中には「篆書体」が存在しない文字もあります。 |
2021.09.30
新型コロナウイルスの検査キット 880円 で販売を開始いたしました。
皆様がお求めやすい価格の検査キットも販売を開始いたしました。 限定120個ですので、安全、安心のために お手元においてご活用ください。
2021.09.19
10月1日は印章の日キャンペーンです。
10月1日印章の日、キャンペーンの一環としてチタン印鑑のPRも兼ね、30%セールを実施いたします。この期間に1、5万円以上のチタン印鑑をお求めいただいたお客様には、ミニだるま 7個セットをお付けいたします。午前中のご注文には即日納品が可能です。この機会をお見逃しなく!!
2021.09.14
システム機器に新製品登場 20万円台のレーザーシステム
フルカラー名刺印刷システム・低価格レーザーシステム・名刺カッター機器・封筒印刷機器・・新製品をご案内します。システム機器クリックしてください。
2021.09.07
はんこは余白が大事です。
ハンコの印面は余白が大事!!
フランスのベルグ博士は、「西洋近代の古典的パラダイムは存在論的には二元論、論理的には排中律に基づいており必然的に近代性と工業化を伴ってきた。このパラダイムは行き詰まりに達している」と述べています。
そして、日本の社会は「容中律」(中立を許す考え方)を多く育んできて、多様性を受け入れる文化を有している。
それがこれからの社会には必要であると山極先生は述べています。
縁側は家の外でも内でもないと同時に外でも内でもあると日本家屋を例にとり説明しています。
また、西田幾太郎は「形なきものの形を見、聲なきものの聲を聞く」・・・これが日本人の情緒。
雪舟や上村松園は背景を描かず「余白」を大切にします。
それが日本人にとって当たり前であったと言われています。
印章もそうだと私は思いました。
また山極先生は、「SDGsにはそんな大切な文化が含まれていません。文化は体験と共感によって身体に埋め込まれ、生産物はいっぱいあるが、捉えどころがない。世界中の目標とはなりえないのです。でも、文化は地域に根差しながらグローバルに共有できるものであり、倫理的には共有できるはずです。」と述べられています。
印章もメソポタミアからシルクロードを旅して、中国の漢字文化と融合して、「おしで」の国である正倉院に到着した後、長い押印経験を通じて人々に根付いて来た文化であります。
2021.08.27
10月1日は印章の日
10月1日は〚印章の日〛
■1871年(明治4年)に施行された法令「太政官布告」で、『取引の際にはあらかじめ庄屋などに印影を届け出て「印鑑帳」を作成し、印影を照合、確認できるようにしなければならない』と江戸時代からの慣例が明文化されます。
この法令は毎年改められ、1873年(明治6年)7月に出された太政官布告で「爪印、花押などの使用を禁止し、明治6年10月1日をもって証明書には必ず実印を用意なければならない」と定められました。この布告を記念して10月1日が「印章の日」に制定されました。
2021.08.20
落款印
落款印(らっかんいん)は、 その中で「姓名印(氏名印)」のみで押印するときは「姓と名」の印、白文(文字部分を刻し押印時に文字が白く浮き出る印)を押印するのが落款印の基本です。 |
刻に当たり、印面全体の「篆刻」としての、そして「刻者感覚」としての布字=印面への配字等々の調整のため印稿=印字原稿の最後に「印」、「之印」の文字を追加刻することもあります。 |
「落款」は、「落成款識(らくせいかんし)」の略で、作品を作成した作家=刻者の署名・押印をあらわし、落款の要所(多くは作品左下部)に押印する「落款印」はその個所への「押印」を指します。 |
落款印には、主として「白印(白文)」「朱印(朱文)」の二印があり、押印が印一つのときは「白印」「朱印」どちらを押印しても可。 |
落款印素材の多くは中国産の自然石で「印材」と表現されます。 |
落款印を含み篆刻の印は、中国古字「篆書体」が主として用いられ、そして「篆書体」にはいろいろな基本字形≒字体があります。 |
付字 : 作品製作にかかる刻者感性により印面に配置される「文字」のバランス等々をまとめる作業を言い、これら全体を「印稿」と言います。 |
「かな」や「カタカナ」ではなく漢字であっても字体の中には「篆書体」が存在しない文字もあります。 |
2021.08.10
象牙の良さは歴史が証明しています。
判子県山梨ドットコム (hankoken.com) モテギ㈱が運営しています。
象牙の素材を使用した印章は、日本の専売特許ではありません。
古くは中国印章史にも登場する歴史的な素材であります。
漢時代にあっては、三百石以下みな象牙印を用いたとあります。(官印)
私印として用いられるようになったのは唐時代に至ってからであります。
その質は柔らかく朱文(現在の日本の実用印章のような文字を浮き彫りにする彫刻形式)を刻するのに適し、特に朱文の深細なものを刻そうとする者に喜ばれていました。
明の文三教などは、好んで象牙印を用い、今なおその遺品を見ることが少なくありません。
日本印章史においては、江戸後期から庶民にも印章を使用するようになると、商人や印章を使用する頻度の高い者に好んで使用されるようになりました。
明治に入りさらに多くなり、同時期には印章以外にも根付や工芸品として海外にも多く行き渡るようになりました。
高村光太郎にして「根付の国」とまで言わしめたその技法は、大阪の象牙彫りの応挙とまで言われた懐玉齋(かいぎょくさい)こと安永正次が挙げられる。
細密なことが出来るのが象牙加工なのです。
中国の凄い彫刻もあります。
蛇足ではありますが、懐玉齋の弟子が江戸に流れて、その技術が江戸根付に伝わったともされています。
当サイトのハンコは、実用印章としての技術力を持つ山梨の職人さんが、その持つ技術力を活かせることのできる象牙を販売している数少ない場所でもあります。
実印・銀行印・認印等々、山梨のワザをご活用お願いします。
2021.08.02
天皇御璽と国璽
「璽(印)」は701年大宝律令から受け継がれる日本国の大切な文化
日本国憲法下の皇位継承儀式では、「剣璽等承継の儀」として皇位の証である剣璽(天叢雲剣・八尺瓊勾玉)と共に国璽と御璽の承継が行われます。これらは、脈々と受け継いできた皇室の大切な儀式となります。また、天皇陛下の御即位を広く披露するための「即位の礼」においても高御座内の天皇陛下の右側に「案(あん)」と呼ばれる台に「天皇御璽」と「国璽」が安置されています。
日本には、国家の印である「天皇御璽」と「国璽」があります。「天皇御璽」とは、詔書,法律・政令・条約の公布文,条約の批准書,大使・公使の信任状・同解任状,全権委任状,領事委任状,外国領事認可状,認証官の官記・同免官の辞令,四位以上の位記等に押印されています。また、「国璽」とは、勲記に押印され,「大日本国璽」と刻されています。
日本人にとって「印」は、701年の大宝律令から継承して来た尊い文化・慣習であり、意思表示や責任、信頼を示す大切な必需品です。契約をサインで済ます欧米とは違った押印の行為は、繊細で誠実に物事を決定する日本人ならではの独自文化でもあります。日本に訪れる多くの外国人にとっても「印鑑」は非常に興味深く、「日本の大切な歴史や文化」として捉えられています。
2021.07.28
はんこには・印鑑・印影・印章・印形・印判・印材・いろんな呼び方があります
はんこは、個人や組織がその当事者であることを証明する印(しるし)です。
切り口が円形、楕円形、角型などをしており全体は棒状をしています一方、印鑑は捺印をした時に紙や書類などに残る文字や絵を表します。
つまり、印影と呼ばれるものと同じということです。
しかし、現在では二つを同じ意味で使うことも多く、同じ意味だと思っている人が少なくありません。二つの単語の正しい意味を知っておけば大事なビジネスの場でここに印鑑を押してくださいというような間違った使い方をしないで済みますね。他にも、印形(いんぎょう)や印章という表現もあります。印形は印影のこと。
印章は、洋の東西を問わず富や権力を持つ人が地位を明らかにするために用いるものとして製作されたものを表し、美術品としても高い価値を持つものが多く作られています。1998年には、フランスで行われたオークションで、清の第4代皇帝、
康熙帝(こうきてい)の印鑑が470万ユーロ=5億1千700万円(1ユーロ110円)で落札されました。
凍石(とうせき)というベージュ色をした緻密な材質の石でできており、重さは3キロ、2匹の龍と6つの漢字が彫られています。
この印章は、康煕帝が描いた絵画の署名に用いたと考えられています。
使い道によって時には身近な生活のツールであり時には権力を表す道具となる・・印鑑は様々な顔を持っているのです。しばしば世間一般では、正式には印章と呼ばれるもののことをハンコ、印鑑(いんかん)と呼んでいるが、厳密には印章あるいはハンコと同じ意味で「印鑑」という語を用いるのは正確ではない。古くは、印影と印章の所有者(押印した者)を一致させるために、印章を登録させた。この印影の登録簿を指して印鑑と呼んだ。転じて、印鑑登録に用いた印章(実印)を特に印鑑と呼ぶこともあり、更には銀行印などの登録印や、印章全般もそのように呼ぶ場合もある。