なぜ、”花”を”押す”と書くのか? 「押」には、「署名する」という意味があり、 花のように美しく署名するので「花押」という。
「押」という字は、「手」の象形(しょうけい)と「亀の甲羅(こうら)」の象形で、 「(亀の甲羅のような物で)覆う」の意味から、手で物を覆って「押さえる」を意味する漢字。 現在、①押す、②押さえる、③書き判、④則(のり=法律、規範)、⑤慣れる、⑥助ける、などの意味がある。
TRIVIA:「押える」と「抑える」の使い分け 押=暴れ馬を押さえる、土地・建物を差し押さえるなどのように「動かないようにする」場合に使う。 抑=物価の上昇を抑える、欲望を理性で抑えるなどのように「下から上がってくるのを止める」場合に使う。
「押印(おういん)」と「捺印(なついん)」の使い分け 押印=「記名押印」が略された呼び名。ゴム印やパソコン等による氏名のところに印判を押すこと。
捺印=「署名捺印」が略された呼び名。本人が自筆で氏名を手書きしたものに、印判を押すこと