蔵六ブログ

2022.03.17

戦国期の印章

 戦国期の印章
室町時代の上級武士に愛用されたものがこの時代は武将に広く使用されているのが特徴である。武田信玄の朱印は「竜」である。父信虎は「虎」を使用している。上杉謙信は「獅子」であり、北条氏は「虎」をもちいている。関東の三傑の印押がいずれも動物であり、竜・虎・獅子であることは面白いことである。
武田信長は、天下布武の朱印を用いている。この時代は印章(ハンコ)は公卿や国王、または上級武士等が使用し、庶民は印章を用いることはなかったのである。
豊臣秀吉の時代(約四百年前)から一般人は筆軸印(筆の軸に朱肉をつけて押す)などを用い、それが江戸時代のなかばまで続いていたといわれている。
戦国時代に血判という方法が武士階級では使われ、テレビのドラマでもよく見られるのであるが、自分の言葉の真実を証明するために、主人に誓うことや、神や仏に誓う起請文として広く行われたのである。

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